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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ちょっと太めが健康的 身長1メートル70、体重80キロ。長野県特産の寒天やトマトの料理を取り入れた「がんばらないダイエット」で減量し、最近は体重72キロから75キロの間を保っている。 それでも、肥満の指標となるBMI(体格指数)は25~26で、「肥満」とされる「25以上」を超える。 「もっとやせなくてはいけないのだろうか」。鎌田さんは悩んだ。 太りすぎは高血圧や糖尿病、心筋梗塞(こうそく)などの原因になり、標準的な体重はBMIで22とされている。 だが、富山大医学部教授の浜崎智仁さんは「標準体重より太めの人の方が長寿、というデータが数多くある」と説明する。 岩手、秋田、長野、沖縄4県で40、50歳代の男女約4万人を10年間調べた研究では、最も死亡率が低かったのは、男性ではBMIが23~25未満の場合で、25~27未満がそれに次いで低かった。女性は19~25未満で死亡率にほとんど違いはなかった。 調査をまとめた国立がんセンターがん予防・検診研究センター予防研究部長の津金昌一郎さんは「BMIが高めの男性より、標準体重の場合の方が死亡率が高かった。BMI22を標準体重とするのは妥当と言えない」と話す。 数百万人の生命保険契約者データでも、男性はBMIで26~28の場合に最も死亡率が低い、という報告がある。60歳以上の人を調べた別の研究では、男女ともBMI24~28の場合に最も死亡率が低かった。 これらのデータから、浜崎さんは「BMIで28くらいまでなら、あまり気にしなくてもよいのではないか」とみている。 ただ、注意が必要な場合もある。浜崎さんによると、血糖値が高め(空腹時に110以上)だと、肥満は糖尿病を進行させる恐れがあり、BMIで25未満を目指したほうがよい。血圧(最高血圧160程度以上)やコレステロールがかなり高い場合も減量すべきだ。 「あまり太っていては良くないが、ちょっと太めが最も健康的」。鎌田さんは、浜崎さんの元を訪ねて語り合い、そう納得した。そして、自らのダイエット体験などを今秋「ちょい太(ふと)でだいじょうぶ」という本にまとめた。
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